聖書 詩編19編1~15節
    テトスへの手紙2章11~14節
説教題 「示された神の御業」
「知らずに犯した過ち、隠れた罪から どうかわたしを清めてください。」(13)
  詩人は「律法は完全」(8)と言い、律法の素晴らしさを賛美しますが、律法だけで罪の問題がすべて解決したわけではありませんでした。「知らずに犯した過ち」については律法で解決できません。「知らず」にしたことなので悔い改めようがないからです。そこで罪を犯したかもしれない自分を「清めてください」と願うほかありません。その願いが最後の「私の贖い主よ」(15)という呼びかけに繋がります。「贖い」により罪から自由になれます。自分には罪の問題が解決できませんので、神が「贖い主」となって罪から救ってくださるのを期待しました。
  神による贖いへの期待は、キリストによる贖いで実現されました。「キリストが御自身を献げられたのは、私たちをあらゆる不法から贖い出し」(テト2:14)とあるとおりです。ここにはキリストの死により私たちの罪が贖われたことが示されています。キリストが贖い主となられ、私たちの罪は清められました。神の御業が私たちに示され、キリストによる救いという神の意志は明白ですので、私たちは贖い主であるキリストを賛美しながら生きていくのです。
週報5月25日