聖書 イザヤ書59章21節
コリントの信徒への手紙一 2章6~16節
説教題 「聖霊を受けた人」
「わたしたちは、世の霊ではなく、神からの霊を受けました。それでわたしたちは、神から恵みとして与えられたものを知るようになったのです。」(12)
十字架につけられたキリストに神の知恵が表されていますが、その神の知恵は人には「隠されていました」(7)ので誰も知りませんでした。ただし「わたしたちには、神が霊によってそのことを明らかに示してくださいました」(10)。「霊」、すなわち聖霊が明らかにしてくださったのです。「神の深みさえも究める」(10)聖霊だからおできになります。裏を返しますと、神について知ろうとするなら、聖霊を抜きにはできません。
それで「神からの霊を受けました。それで、神から恵みとして与えられたものを知るようになった」と書いているのです。キリストによる救いという神の恵みを聖霊が私たちに知らせてくださいます。考えてみますと、聖霊を受けること自体が、私たちにとっては恵みの出来事と言っても良いかもしれません。キリストが十字架で死なれたので私たちは救われるわけですけど、その救いの恵みを私たちに知らせ、信じさせてくださるのは聖霊なのです。聖霊によって私たちは神を明らかにされただけでなく信仰に導かれました。