聖書 詩編22編28~30節
ルカによる福音書22章47~53節
説教題 「一人で戦うイエス」
「わたしは毎日、神殿の境内で一緒にいたのに、あなたたちはわたしに手を下さなかった。だが、今はあなたたちの時で、闇が力を振るっている。」(53)
主イエスはご自分を捕らえるために来たユダヤ人の指導者たちに語っておられます。彼らが民衆の反感を恐れるがゆえにご自分に「手を下さなかった」のをご存じでした。彼らが夜の闇に紛れて捕らえることにしたのは、闇の中に生きていたことを暗示しています。主イエスの言葉どおり「今はあなたたちの時で、闇が力を振るっている」のでした。これは悪がまかり通る時代であって、この世が神の支配のもとにあるのではなくて、悪の支配のもとにあることを表しています。
その悪の支配の頂点が、主イエスが付けられようとしていた十字架かもしれません。悪がまかり通る時代は悪の支配が強いのです。それでも主イエスは一人で十字架に進まれ、悪の支配と対決なさいます。神のご計画だったからです。悪が勝つかに思われた十字架において、主イエスは神のご計画どおりに悪の力を一手にお引き受けになって死なれ、復活させられたことによって悪の支配に打ち勝たれました。主イエスがこの世における悪の支配にくさびを打たれましたので、私たちは主イエスに依り頼み、この世での戦いに臨みます。

