聖書 イザヤ書2章2~3節
    ローマの信徒への手紙13章11~14節
説教題 「救いの時の近さ」
「更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているからです」(11)
 私たちは日々を過ごす中で、自分の身の回りのことだけに心を奪われそうになりますが、将来をおぼろげながら見通すことも許されています。行き着くはずの終点には救いの完成があります。待つことを放棄したくなっても、私たちを救ってくださった主キリストゆえに、再び来られるとの約束も真実だと思えます。私たちの「時」というものは、主キリストを中心にしているのです。
 そして、「今や、私たちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているのです」。「時」の終わりが近づいており、救いの完成はもうすぐだと、パウロは言うわけです。私たちが信仰に入ったのは、洗礼か信仰告白、すなわち、信仰によって救われた時です。その時よりも今のほうが救いに近い。時間の流れとともに、信仰に入った時よりも、救いが近づいてきたわけです。このままでいけば、どんどん近づいてきます。もう手が届くところまで来ているかもしれません。神が時を進められ、救いを私たちに近づけておられるのです。