聖書 イザヤ書49章1~3節
 ローマの信徒への手紙1章1~7節
説教題 「キリスト者への召し」
「この異邦人の中に、イエス・キリストのものとなるように召されたあなたがたもいるのです。」(6)
 生まれる前から、使徒として選ばれていたパウロがキリスト者になり、使徒として仕えるよう明らかにされたのは、キリストから召されたことによります。それまでは使徒の自覚どころか、まるで正反対の道を突き進んでいました。ですから、「使徒とされた」(5)という受け身の言い方は、実態に即したものです。自分の意志ではなくて、キリストによるものです。人の意志を覆し、ご自分に従わせるのが、キリストによる召しです。キリストはパウロに、「すべての異邦人を信仰による従順へと導く」(5)という使命をお与えになりました。
 「この異邦人の中に、キリストのものとなるよう召されたあなた方もいるのです」。パウロと同じように、あなた方もキリストに召されたと、聖書は私たちに語っています。私たちが僕として仕えられるのは、私たちを召してくださったキリストの恵みです。ですから、私たちはイエス・キリストを主と仰ぎ、キリストの僕として仕えます。こうして、キリストに召された人たちは礼拝を捧げて、キリストを通して驚くべき御業をなさった神の御名を賛美しながら、神に栄光を帰します。