聖書 イザヤ書59章21節
    コリントの信徒への手紙一 12章4~11節
説教題 「聖霊の賜物」
「これらすべてのことは、同じ唯一の“霊”の働きであって、“霊”は望むままに、それを一人一人に分け与えてくださるのです。」(11)
 聖霊が与えてくださる「賜物にはいろいろあります」(4)。いろいろある賜物の中で、特定の賜物が重んじられるべきだ、とパウロは記していません。どんな賜物も聖霊が与えてくださるもので教会における多様さの現れです。またこれらの賜物はすべて、同じ唯一の聖霊から出ている、と申します。聖霊がすべての賜物の源です。賜物は多様でありながら、すべての賜物は聖霊によってもたらされます。
 ですから聖書は、「聖霊が望むままに、賜物を一人一人に分け与えてくださる」と語ります。「一人一人に」というのは、その人に応じて、という意味も込められていると思います。聖霊がその人に応じた、その人に相応しい賜物を与えてくださいます。聖霊が望むままに、です。賜物を分け与えてくださる聖霊は、この人にはこの賜物、あの人にはこの賜物というふうに、明確な意志を持っておられるわけです。聖霊は力である、とよく言われますが、意志のある力なのです。教会を作り上げるというご意志を聖霊なる神は持っておられ、「賜物を一人一人に分け与えてくださいます」。