聖書 詩編16編7~11節
    ルカによる福音書24章13~35節
説教題 「復活の主イエスが共に」
「話し合い論じ合っていると、イエス御自身が近づいて来て、一緒に歩き始められた。」(15)
  二人の弟子が話に夢中になって気づかないうちに、いつの間にか「主イエスご自身が近づいて来られ、一緒に歩き始められました」。主イエスの復活の出来事を論じ合っていたまさにそのとき、話題の中心である主イエスご自身が二人のところに現れました。「イエスご自身」という言葉には、主イエスのほうから、という意味もあるかもしれません。復活の姿を現したいと思われた人のところに主イエスのほうから近づいてくださって、「一緒に歩き始められます」。
  主イエスはご自分の弟子が行こうとしているところに一緒について行かれます。旅の道連れが一人増えたというだけではなくて、復活の主イエスが一緒にいてくださることに大きな意味があります。エマオへの旅をそれぞれの人生に置き換えてみますと、よくお分かりになるのではないでしょうか。それまでは主イエス抜きで過ごしてきたところに、あるとき突然、主イエスが一緒に歩いてくださるようになります。私たちはもう独りではないわけです。今日の箇所で主イエスが一緒に歩き始められたのは、キリスト者の人生における信仰の歩みを象徴する出来事と言えましょう。