聖書 申命記15章7~11節
    ルカによる福音書6章27~36節
説教題 「いと高き神の子」
「しかし、あなたがたは敵を愛しなさい。人に善いことをし、何も当てにしないで貸しなさい。そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き方の子となる。いと高き方は、恩を知らない者にも悪人にも、情け深いからである。」(35)
  主イエスは「自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな恵みがあろうか。罪人でも、愛してくれる人を愛している」(32)と言われます。ある聖書学者は、愛してくれる人を愛するのは「物々交換」だ、と述べています。このような在り方を主イエスは罪人同然と見なしています。
  その罪人同然だった私たちが主イエスの言葉を聞かされました。かつては神の敵であった私たちは、主イエスに愛され、罪を赦されたことを知らされました。そのときから罪人とは違う生き方に導かれました。
  ですから私たちは「たくさんの報いがあり、いと高き方の子」になれます。「いと高き神は、恩を知らない者にも悪人にも、情け深いからです」。主イエスの教えに従ってこなかった私たちにも、神は恵みによって報いを与えてくださいます。私たちが神の恵みに生かされ、罪人とは違う生き方を選べるよう、神は忍耐なさって私たちを愛し続けてくださっています。