聖書 エゼキエル書36章25~27節
    ヨハネによる福音書3章1~8節
説教題 「霊から生まれた人」
「イエスはお答えになった。『はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。』」(5)
  主イエスはニコデモに、「人は新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」(3)と言われました。「新たに」は「上から」とも訳せます。つまり主イエスは、神から生まれた人が神の国を見るのだ、と言われたのです。
  ところがニコデモは、もう一度母の胎内に戻ってやり直すことだと誤解してしまいましたので、主イエスはもう一度、「だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない」と言われました。「水と霊」という言葉で主イエスは洗礼を語っておられます。「新たに生まれる」とは、洗礼を受けて聖霊によって生まれる、ということだったのです。そうすれば神の国に入れます。
  よく「生みの苦しみ」と言われるとおり、生むのは並大抵のことではありません。けれども私たちが神の国入れるよう生むのは私たちではなくて聖霊です。生みの苦しみを味わわれたのはキリストですので、私たちは苦しまずに済みました。水と霊とによって新たに生まれてきて、今は神の国に入るのを待つばかりです。