聖書 エゼキエル書37章24~28節
    ヨハネによる福音書20章11~18節
説教題 「復活の主を見た人」
「イエスが、『マリア』と言われると、彼女は振り向いて、ヘブライ語で、『ラボニ』と言った。『先生』という意味である。」(16)
  主イエスの体はマリアの目の前にあるのに、主イエスの復活を信じることができません。このとき主イエスは「マリア」と名をお呼びになりました。するとマリアは主イエスの呼びかけに答えるかのように「ラボニ」と答えました。目の前におられるのは主イエスだと、マリアはようやく気づかされました。
  主イエスは譬えで、羊飼いは自分の羊の名を呼んで連れ出す、とお語りになったことがあります(10:3)。羊は自分の名を呼ばれると、呼びかけに答えて羊飼いについて行くのです。マリアも呼ばれたときに「ラボニ」と答えます。呼ばれたことによって、主イエスだと気づかされました。マリアの目の覆いは取れました。
  主イエスは愛する人のそばに立たれ、その人の名をお呼びになります。復活を信じられない私たちに呼びかけます。主イエスは愛する人たちをそのままにしておかれるお方ではありません。ご自分が復活なさったことに気づかせようと、主イエスは何度でも呼びかけます。私たちが主イエスのほうを振り向いて、主イエスは復活なさった、と気づくまでなさるのです。