聖書 詩編126編1~2節
マルコによる福音書10章46~52節
説教題 「呼ばれた者」
「そこで、イエスは言われた。『行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。』盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った。」(52)
盲人バルティマイの目は、主イエスの癒しによって見えるようになりました。ところが、目が見えるようになって、そこで終わりではありません。「なお道を進まれるイエスに従いました」。彼は目が見えるように変えられただけでなく、その後の人生も変えられました。
主イエスは「道を進まれた」のでありまして、その道はエルサレムに通じております。エルサレムへの旅は、十字架への道です。主イエスはバルティマイに癒しの奇跡をなさって、一旦、旅を中断なさいましたが、もともとのご計画どおりの道を進んで行かれたわけです。
バルティマイはと言いますと、彼は主イエスが来られるまで、主イエスが進まれる道とは関係ない人生を過ごして参りました。物乞いをしながら、「道端に座ってきました」(46)。そこが彼の居場所でした。彼は自分の歩く道が見えなかったのです。けれども、目が見えるようにされるとすぐ、自分の進むべき道も見出しました。主イエスが歩かれたあとを、従って行きます。彼の信仰がそうすることを選び取らせたのです。