聖書 詩編8編1~10節
    ヘブライ人への手紙2章5~9節
説教題 「神の御業への賛美」
「神に僅かに劣るものとして人を造り なお、栄光と威光を冠としていただかせ 御手によって造られたものをすべて治めるように その足もとに置かれました。」(6~7)
  詩人は「神に僅かに劣るものとして人を造り」と申します。ここでの「神」は神ご自身ではなくて「神のような存在」のことです。五節では人の小ささとか弱さを詩人は申しましたが、六節では人は神に近い存在だと言うのです。詩人は神がご自身に似たものとして人を創造され、祝福なさった(創1章)ことを思い浮かべていたと思います。しかも神はご自身がお造りになったものを人に治めさせるために、私たちの足元にそれらの被造物を置かれた、と言うのです。このとき以来、私たちは神に代わって被造物を管理する栄誉ある者とさせられました。神のお計らいと御業に圧倒されて賛美の口を開きます。私たちは神を知り、神に賛美を捧げるために造られたのです。
 私たちは主イエスを通して憐れみを受け、身に余る栄誉を与えられました。私たちはただ畏れと感謝をもって恵みをいただくだけです。だからこそ私たちはますます声高らかに賛美を捧げたいと思うのです。