聖書 イザヤ書43章10~11節
    マルコによる福音書8章27~33節
説教題 「キリストを信ず」
「そこでイエスがお尋ねになった。『それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。』ペトロが答えた。『あなたは、メシアです。』」(29)
  主イエスがお尋ねになったとき、「あなたがた」を強調しておられます。ですから訳すとすれば、「ほかの人はさておき、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」となりましょう。ほかの人たちの意見に惑わされずに答えてほしかったのです。するとペトロが「あなたは、メシアです」、つまり「あなたはキリストです」と答えました。弟子たちも「あなた」を強調しています。ですから訳すとすれば、「あなたこそキリストです」となりましょう。主イエスだけがキリストです。
  ところが、主イエスがキリストだ、という確たる証拠はあるでしょうか。証拠があったわけではありません。彼らはそれまでの主イエスとの交わりから、主イエスをキリスト、すなわち救い主と信じたのです。彼ら自身が主イエスに救われたからだと思います。主イエスによって救われたと信じたわけです。証拠は必要ではなく、必要なのは信仰です。主イエスは自分を救ってくださる。それだけでいいのです。聖霊の働きで自分たちの救いを信じさせられ、主イエスの前で、あなただけが救い主キリスト、と信仰を告白します。
週報6月16日