聖書 詩編114編1~8節
    エフェソの信徒への手紙1章20~23節
説教題 「全てを治める神」
「ユダは神の聖なるもの イスラエルは神が治められるものとなった。」(2)
  モーセの時代にイスラエル人がエジプトから去ったとき、「イスラエルは神が治められるものとなった」とあります。「治められるもの」と訳された言葉は、領土とか領地を意味する言葉です。イスラエル人を領土に喩えて、彼らは神のものとなったと言うのです。それというのも神は彼らの先祖と同様に、彼らを愛しておられたからです(申命記7:8)。神は愛するものをご自分のそばに置いて可愛がります。相手が欲しいもの、自分が渡したいものを与えます。それで私たちは悪いものから守られ、豊かな恵みを与えられるのです。
  神がお治めになるのはイスラエル人だけでなく自然界もです。「地よ、身もだえせよ」(7)という言葉で、全地は神の力に逆らえないことが言われています。その力を神はキリストに働かせたのでした(エフェ1:20)。キリストを死者の中から復活させ、天においてすべての支配、権威、勢力、主権の上に置かれました。キリストがすべてを治めるようになさいました。しかもキリストを頭として教会にお与えになりましたので(1:22)、私たちはキリストから恵みをいただけます。
週報9月22日