聖書 創世記3章1~7節
ローマの信徒への手紙5章12~21節
説教題 「恵みの賜物」
「しかし、恵みの賜物は罪とは比較になりません。一人の罪によって多くの人が死ぬことになったとすれば、なおさら、神の恵みと一人の人イエス・キリストの恵みの賜物とは、多くの人に豊かに注がれるのです。」(15)
「一人の罪によって」、つまりアダムが罪を犯したことによって、「多くの人が死ぬことになった」。人間に死を定められたわけです。しかしその罪を上回る恵みが神とキリストによって豊かに注がれます。「豊かに注がれる」という言葉が「なおさら」で強められています。罪の何倍、何十倍という恵みが、どぉーっと押し寄せて来るわけです。これまでの罪を圧倒するほどの恵みを与えられました。恵みは罪を完全に覆い尽くします。恵みのほうがはるかに優っています。
たとえ数えきれないほどの罪があったとしても、キリストの恵みの働きで無罪を告げられます。恵みの威力はずば抜けています。恵みは罪よりも強く、豊かですから、私たちの罪の力を打ち砕きます。こうしてキリストの恵みが与えられた時、アダム以来「罪が死によって支配していた」(21)のが崩れ、「恵みが義によって支配する」(21)ようになりました。復活の命を与えられて死の支配から脱しました。罪から救われ、「キリストを通して永遠の命に導かれます」(21)。