聖書 コヘレトの言葉5章17~19節
    ローマの信徒への手紙12章3~8節
説教題 「一つの体、異なる賜物」
「わたしたちも数は多いが、キリストに結ばれて一つの体を形づくっており、各自は互いに部分なのです。」(5)
  「信仰の度合いに応じて慎み深く評価すべきです」(3)とあります。「信仰の度合い」ではなくて「信仰の尺度」とも訳せます。信仰の内容を尺度にして自分に対して慎み深く思うわけです。キリストを信じて従っていますが、信仰の尺度の違いで熱意に差が生じ、教会での働きも違ってきます。神から分け与えられた信仰の尺度に応じて、各自が限界まで精一杯教会で力を尽くすようにと、ここで呼びかけているのです。
  その各自の固有の働きが「キリストに結ばれて一つの体」となっている教会での個々の働き、ひいてはキリスト者としての生き方の違いとなって表れます。「各自は互いに部分」なのですから、違いを認めながら各自が固有の働きをします。そのときにキリストの体である教会を美しく、輝かしいものにし、なおかつ成長させます。違いはありますけれども、各自が組み合わさって一つの体を形づくります。そのために一人一人に恵みと賜物が与えられています(6)。与えられた賜物を眠らせておかずに、賜物を用いて教会のために働くのがキリスト者としての生き方です。
週報5月18日