聖書 エレミヤ書17章7~8節
    コリントの信徒への手紙一15章12~19節
説教題 「死者の復活」
「キリストは死者の中から復活した、と宣べ伝えられているのに、あなたがたの中のある者が、死者の復活などない、と言っているのはどういうわけですか。」(12)
  キリストは十字架で死なれ「死者」になりました。その死者が復活なさいました。復活のキリストにお会いしたパウロはここで、キリストの復活だけでなく死者の復活を語っています。死者の復活ですから死んでから復活させられます。
  しかしコリント教会のある人たちは「死者の復活はない」と、死者の復活を否定しました。自分たちの復活はもう終わったと思っていて、これから死者が体ごと復活させられると考えませんでした。彼らが言うとおりなら死は来ないわけです。現実を無視しているだけでなく、死に対する備えなしに生きることになります。望みがないままでいいのか、とパウロは問いかけます。
  ですからパウロは「キリストは死者の中から復活した」ことを思い起こさせます。キリストの復活は死者の復活だ、と言います。キリストが復活なさったから、続けてキリスト以外の死者の復活もあります。すでに死んでしまった兄弟姉妹がいますし、私たちも死に向かって生きていますが、しかるべき時が来たときに死者は復活させられます。死者の復活は私たちの望みです。