聖書 エレミヤ書1章4~8節
    マルコによる福音書1章16~20節
説教題 「召しに応えて」
「イエスは、『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう』と言われた。」(17)
  主イエスは「神の国は近づいた」(15)と言われます。主イエスのおられるところが神の国なのです。主イエスは人を召して、神が治めておられる世界に生きられるようになさいます。そのため四人には人を捕らえて主イエスのもとに連れて来る役目をお与えになりました。彼らを伝道のために用いようとされたのです。このような働きにも主イエスは召してくださっているわけです。個人の信仰と伝道は別々のものではないことを今日の箇所は語っております。
  いきなり主イエスから「人をとる漁師にしよう」と言われたら誰でもびっくりしてしまいますが、このとき「人をとる漁師になれ」と言われたのではありません。言葉を少し変えますと「人をとる漁師になれるようにしてあげよう」と言われたのです。人をとる漁師になれるよう主イエスによって教えられます。主イエスに召された人たちは初めのうち何も分かりません。だから主イエスは「ついて来なさい」と言われたのではないでしょうか。ついて行くうちに分かります。初めは人をとれなくても、いずれ人をとる漁師になれます。主イエスの望みは召した私たちが人をとる漁師になることです。