聖書 詩編16編7~11節
    マルコによる福音書16章1~8節
説教題 「恐ろしく思うほど」
「『さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。「あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる」と。』婦人たちは墓を出て逃げ去った。震え上がり、正気を失っていた。そして、だれにも何も言わなかった。恐ろしかったからである。」(7~8)
  墓の中に主イエスの体はありませんでした。若者は「あの方は復活なさって、ここにはおられない」(6)と言い、さらに「あの方はあなた方より先にガリラヤに行かれる」と告げました。「あなた方より先に行く」というのは、主イエスが先に行かれるわけですが、あなた方も来なさい、という意味かと思います。十字架の死で主イエスと弟子たちとの関係は終わりません。
  ところが彼女たちは若者の言葉を聞いて「逃げ去った」のでした。「恐ろしかったから」でした。彼女たちは復活が分からずに、得体のしれないものと誤解して、恐れに陥ったのではないでしょうか。この恐れを消すには復活を知ることです。「恐れることはない」と復活のキリストから呼びかけていただくことです。復活なさったキリストに会うときに平安がもたらされます。復活の出来事によって死の力は失われたからです。復活とは死を打ち破って生きるということです。
週報3月31日