聖書 詩編71編1~16節
ヘブライ人への手紙7章23~25節
説教題 「信仰者の生涯」
「多くの人はわたしに驚きます。あなたはわたしの避けどころ、わたしの砦。」(7)
「多くの人はわたしに驚きます」。おそらく、神を信頼していた詩人に災難が下されたのを知ったからです。信仰者なのに、どうして災難が下されるのか、と言って多くの人は驚いたわけです。そういう時だから、「あなたの耳をわたしに傾け、お救いください」(2)と詩人は神に祈ります。神を「わたしの避けどころ、わたしの砦」と呼んで、神への信頼を表します。信頼するのが難しい時にも神への信頼を捨てませんでした。私たちがどういう状況であるかに関係なく、何が起ころうとも神は動かされません。ですから私たちは神を避けどころとして、神のもとに逃げていきます。
神のもとに行けるのはキリストのおかげです。キリストは「人々のために執り成しておられるので、御自分を通して神に近づく人たちを、完全に救うことがおできになります」(ヘブ7:25)。私たちが何事でも神に願い、祈り、神に近づくことができるのは、キリストの執りなしがあるからです。そればかりかキリストを通して神に願うとき、キリストは「完全に救うことがおできに」なると言うのです。キリストが執りなしをなさることを、神はすべて聞き入れてくださいます。

