聖書 詩編30編2~4節
マタイによる福音書28章1~10節
説教題 「イエスの復活」
「婦人たちは、恐れながらも大いに喜び、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った。」(8)
主イエスが墓に葬られたのは十字架で確かに死なれたからでした。ところが婦人たちが墓に来ると天使がいて、主イエスは復活なさった、と聞かされました。主イエスは確かに死なれましたが、死から復活なさって生きておられます。
主イエス復活の知らせを聞かされた婦人たちは「恐れながらも大いに喜び、急いで墓を立ち去りました」。「恐れながら」ですので、恐れを完全に拭い去ることができませんでした。しかし同時に「大いに喜んだ」のです。復活なさった主イエスにまだお会いしていないのに、天使の言葉を聞かされただけで復活があると信じさせられました。「大いに喜んだ」わけですので、恐れよりも喜びが勝っています。信じただけで喜びが湧いてきて恐れを片隅に追いやったのです。復活があるという信仰によって恐れよりも喜びが大きくなります。たとえ死の恐れが襲って来ても恐れに勝ちます。
主イエスの復活を信じるのは、自分たちの復活を信じるのと深く関わります。私たちもやがて復活させられます。主イエスの復活を信じる私たちは、自分が死の眠りから起こされる時が来るのを待つのです。