聖書 詩編23編1~6節
    ヨハネによる福音書10章10~13節
説教題 「主は私の羊飼い」
「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。」(1)
  「主は羊飼い」は正しくは「主は私の羊飼い」です。主は自分の「羊飼い」で、自分は主に飼われている羊と同じです。パレスチナ地方は雨があまり降らなくて乾燥していますので、羊のための水や牧草を手に入れるのに苦労しました。「何も欠けるところがない」どころか、欠けだらけです。羊が生きていくには羊飼いが頼みの綱です。生きるために必要なものが主によって満たされるとき「私には何も欠けることがない」。
  実際には自分に足りないものはたくさんあったはずが、「私は何も欠けることがない」と言えるのは「主は私の羊飼い」と信じていたからだと思います。「主は私の羊飼い」と信じるのを抜きにして、「私は何も欠けることがない」という言葉は出てこないのです。
  キリストはご自分を「良い羊飼いである」(ヨハ10:11)と言われます。羊のために命を捨てるからです。羊の群れが襲われたとき、羊飼いは体を張って羊を守ります。キリストは私たちのためにご自分の命をお捨てになり、私たちに永遠の命を与えてくださいました。私たちは天の国への道が用意されましたから、「私たちには何も欠けることがありません」。主なるキリストは私の「良い羊飼い」です。
週報7月27日