聖書 詩編2編7~8節
    ルカによる福音書3章23~38節
説教題 「神の子の系図」
「イエスが宣教を始められたときはおよそ三十歳であった。イエスはヨセフの子と思われていた。ヨセフはエリの子、それからさかのぼると、」(23)「エノシュ、セト、アダム。そして神に至る。」(38)
  「イエスはヨセフの子と思われていた」とあります。主イエスがヨセフの子として成長なさったのは間違いないのにです。ルカの系図は主イエスの次がヨセフで、「ヨセフはエリの子」です。次の「マタト」(24)からあとは名前しか書かれていませんが、「エリの子」と同じようにそれぞれ「何々の子」という言葉を補って読みます。この場合の「子」は息子のほかに子孫という意味も持っています。主イエスはここに出てくる人たち、例えば「アブラハム」(34)の子孫であり、終わりに出てくる「アダム」(38)の子孫です。アダムは人間の代表ですから、主イエスは私たちと同じで真の人です。
  その主イエスが系図の最後で「神に至る」のです。アダムまでの系図の読み方に則って「神の子」と読みます。この系図はそれを伝えたくて、ヨセフからずっと遡ってきました。主イエスは神のご計画に従って人としてお生まれになり、人々からは「ヨセフの子と思われていた」のですが、実は神の子なのです。
週報9月21日