聖書 詩編21編1~14節
    ヨハネによる福音書12章12~15節
説教題 「神に立てられた王」
「王は主に依り頼む。いと高き神の慈しみに支えられ決して揺らぐことがない。」(8)
  神はご自分がお立てになった王の願いを拒まれません(3)。それだけでなく恵みを豊かにお与えになりました。それゆえ「王は依り頼む」のです。ただし王の信頼は「神の慈しみに支えられて」います。神に選ばれ、愛されたことによって、神を信じ、頼りにします。王個人が恵まれるとき、民にも恵みが及びます。民も神に選ばれ、慈しみを豊かに注がれています。そのとき「決して揺らぐことがない」。神の御手によって支えられているからです。しかも神の「御手は敵のすべてに及び」(9)ます。王や民が戦うのではなく、神が戦われます。どんなに強力な敵でも神の敵ではありませんので、神と王の勝利で終わります。
 「見よ、お前の王がおいでになる、ろばの子に乗って」(ヨハ12:15)と言われていたとおり、イエス・キリストが王として来られました。神によって約束され、神がお立てになった王でした。だから群衆は主イエスを「イスラエルの王」と呼び、主イエスがメシア、すなわちキリストだと証言しています。王なるキリストへの恵みと祝福は、キリストを通して私たちにもたらされました。
週報9月28日