聖書 アモス書5章14~15節
フィリピの信徒への手紙1章3~11節
説教題 「共に恵みにあずかる者」
「わたしが、キリスト・イエスの愛の心で、あなたがた一同のことをどれほど思っているかは、神が証ししてくださいます。」(8)
フィリピ教会の人たちはパウロが牢屋に入れられても彼と親しい関係を持ち続けていましたので、パウロを物心両面にわたって援助し、パウロの苦しみを共に担おうとしました。パウロは彼らが苦しみを共に担おうとしているのを知って、彼らが「共に恵みにあずかる者」(7)だと思いました。パウロは苦しんだことによって、救いの確信を深めるという恵みをすでにいただいていたからです。
彼らが共に恵みにあずかる者でしたので、パウロは自分が「あなたがた一同のことをどれほど思っているかは、神が証ししてくださいます」と書いています。「思っている」とは深く愛しているということですが、その愛は神が証人だと言うのです。真実だと言うのです。その愛はキリストから与えられたものだからです。
キリストが彼らを愛してくださいましたので、彼らは互いの結びつきを強め、共に恵みにあずかる者になれたわけです。この関係は教会をよく表しています。教会はキリストに愛され、福音にあずかった者、すなわち共に恵みにあずかる者の集まりです。