聖書 イザヤ書56章6~7節
ルカによる福音書2章41~52節
説教題 「父の家にいるイエス」
「すると、イエスは言われた。『どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。』」(49)
主イエスが12歳のとき、両親は主イエスとエルサレムに行き、帰る途中で主イエスがいないのに気付いて引き返し、主イエスを神殿の境内で見つけました。母マリアは主イエスを叱りましたが、主イエスは「わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか」とお答えになりました。
主イエスは「父の家にいるのは当たり前だ」と言われます。神殿にいなければならないと言われたのです。神殿が本当の家でした。この神殿は主イエスにとって「父の家」だからです。このとき主イエスは神殿を住まいとなさる神を「父」と呼んでおられます。主イエスは神の子でありながら人としてお生まれになったわけでしたから、神を父とお呼びになるのが主イエスにとっては正しかったのです。主イエスは12歳にして、神の子であられるのを自覚しておられました。
ただ、主イエスが神の子であられるのは、誰にでも明らかにされるわけではありません。主イエスが父の御心のままに十字架で死なれ、神の右にお座りになったと信じるとき、自ずと神の子と呼べます。

