聖書 ハバクク書2章2~4節
ペトロの手紙二 3章8~13節
説教題 「主を待ち望め」
「ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせておられるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。」(9)
「主が来るという約束は、いったいどうなったのだ」とつぶやく人たちがいました(4)。ペトロは、主のもとでは千年は一日のようだ、と答えます(8)。私たちの千年は神の一日である。神と私たちとでは時間の尺度が違うのです。
とは言え、神の時は今も刻まれています。天地創造の初めから終わりの時に向かって、時は確実に進んでいますし、すべては神のもとに置かれています。終わりの時がすぐに来ないのは、神は「皆が悔い改めるように忍耐しておられる」からです。ある人たちは遅いと考えましたが、おかげで終わりの時まで時間ができました。その間、教会はキリストによる罪の赦しを伝えられます。
神は罪人に対して心が広いお方ですから、ご自分の御子をこの世界にお遣わしになりました。しかも一人でも多くの罪人がご自分のもとに立ち帰るようにと、神は終わりの時を来させるのを「忍耐しておられる」わけです。今はキリストによる救いを人に信じさせるための、神が備えてくださった「時」なのです。