聖書 詩編37編30~34節
使徒言行録5章33~42節
説教題 「神の計画の前進」
「神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことはできない。もしかしたら、諸君は神に逆らう者となるかもしれないのだ。」(39)
これまでの反乱と同じなら、使徒たちの指導者であるイエスが死んだときに伝道は終わるはずでした。ですからファリサイ派のラビであるガマリエルは、「ほうっておくがよい」(38)と議会で申しました。けれども使徒たちの伝道が神から出たものなら、もはや伝道を止めることは誰にもできない、とも申しました。
主イエスが十字架につけられたとき、使徒たちは散り散りになりましたが、復活なさった主イエスから新しい命を約束されました。さらに聖霊を与えられた使徒たちは、以前にもまして力に溢れ、大胆に忍耐強くイエスの復活を語って、人々の間に信仰を広げています。使徒たちの働きは、まさに神から出たものでした。
ガマリエルの言葉も神から出たものだと言えるのではないでしょうか。神は使徒たちを生かして、ご自身がお定めになったご計画を推し進めるために、逆らう者たちにも働きかけておられます。「神から出たものを滅ぼすことはできません」。聖書はこの言葉が真実であると伝えるとともに、伝道のために召された私たちが神のご計画の中にあることを語っているのです。