聖書 詩編31編1~7節
    ローマの信徒への手紙3章21~26節
説教題 「信じる者への神の義」
「神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。それは、今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。」(25)
  私たちがどんな人間であろうとお構いなく、無条件で神によって義とされます。罪を赦され、神との関係が回復されました。神によるこの恵みを、私たちは「キリストによる贖いの業」(24)を通して与えられました。私たちが救われたのは、キリストの贖いによるのです。
  キリストは「その血によって…罪を償う供え物」となられました。キリストは十字架で血を流すことによって私たちを贖われました。キリストが血を流されたのは、罪の赦しのためのいけにえだったからです。しかも「神がこのキリストを立て」と書かれています。神がキリストを供え物として差し出されたということです。
  神は私たちを罪から救うためにキリストを十字架に付けたのです。ですからキリストの十字架に神の義が現されているのです。神はただ恵みのみによって私たちを赦してくださることを十字架においてお示しになり、キリストを信じる私たちを義となさいます。キリストの十字架は、神による救いを決定づける、唯一のものです。