聖書 詩編109編26~31節
    使徒言行録7章54節~8章3節
説教題 「イエスの証人」
「それから、ひざまずいて、『主よ、この罪を彼らに負わせないでください』と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。」(60)
  ステファノは人々から石を投げられているときに祈りました。彼はこれまで主イエスを死に追いやった自分の罪を悔いて、主イエスに従う者となるように、と彼らに説いてきました。ステファノの願いは彼らの救いにありました。だから「罪を彼らに負わせないでください」と、ステファノは主イエスに執りなします。悔い改めに応じようとしない彼らに代わって、ステファノが執りなしをします。彼は最期まで主イエスの恵みを証ししているのです。無実の人を殺すような罪人でも主イエスによって赦される。彼の祈りには主イエスの恵みへの徹底した信頼があります。
  この祈りを最後にステファノは「眠りにつきました」。眠りは死を意味しているわけですが、ここで伝えている眠りには復活の希望が込められています。ステファノに「天が開かれていた」(56)ことを思いますと、これで終わりにはなりません。この続きが天にあります。天で祝福をいただきます。私たちの目には悲惨な最期に見えるかもしれませんが、ステファノは祝福されています。