聖書 詩編138編1~3節
    ルカによる福音書11章1~13節
説教題 「私たちの祈り」
「しかし、言っておく。その人は、友達だからということでは起きて何か与えるようなことはなくても、しつように頼めば、起きて来て必要なものは何でも与えるであろう。」(8)
  主イエスは譬えをお語りになりました。真夜中に友達の家に行き、パンをください、とお願いしても断られてしまうというものでした。けれども主イエスは「しつように頼めば、起きて来て必要なものは何でも与えるであろう」と言われました。「しつよう」という言葉の元の意味は「恥知らず」です。真夜中に人の迷惑も顧みずに、扉を叩いて大声で叫ぶのは恥知らずですが、恥も外聞もなく頼めば与えてくれるだろう、と言うのです。
  恥知らずと思われるのを気にして自分を抑えたり、諦めたりするのを、主イエスはご存じなのではないでしょうか。祈ったことが、すぐにそのとおりになることは多くないかもしれません。だから、しつように頼みます。何度でも祈ります。神は私たちの祈りを聞いておられます。神は私たちだけに根気強さを求めておられるわけではなくて、神も根気強く祈りを聞いて、私たちに必要なものかどうかを考えておられます。私たちに必要なものなら、神は祈りに答えて必ず与えてくださる。このように主イエスは言われるのです。